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禁煙ゲームあんどミュージック

禁煙中のセマフォがPS4などのゲームを中心に色々と綴るブログ。また音楽制作についても記述する。ゲーム音楽についても語ったり、奏でたり。 現在プレイ中のゲームは7days to die、レインボーシックスシージ、GTA5 近日購入予定のソフトはペルソナ5、FF15 DayzとH1Z1のPS4対応を望んでいるが本当に実現するかどうかは定かではない。

[怖い話]全裸の少年

こんにちは。



怖い話の伝道師セマフォです。




ゲーム実況者さんの間や動画で怖い話などがよく出ているため、僕も実体験をお話しして一つ修行させていただきます。




これは実話です。
真実は分かりません。
心霊体験なのか、ただの奇妙な出来事だったのか。
なぜなら、この事の後にも先にも「霊を見たかも知れない」と思ったことはないですから。
繰り返しお伝えしますがこれは実体験です。
今から順を追って話をしていく中で伝わりやすいように当時の僕自身の心情なども振り返りますがそれを文章に直すというフィルターを通していることをご理解頂いた上でお読みください。



また、自己責任でお願いします。




二、三年前・・・


夏も終わりのころ・・・




僕は夜更かしをしており、午前4時~4時半ごろにたばこを買いにコンビニに行くことにしました。
そうです。まだこの頃はラッキーストライクライトを愛する喫煙者でした。



僕の家はマンション。家族と同居。
角部屋なので、階段から少し距離がある。
履き古した靴で玄関を出てエレベーターのボタンを押した。
実際はこれら一連の行動は習慣になっている。
家の冷蔵庫からお茶を出して、注いで、飲むことと同じ。
行動を意識せずとも習慣として染みついている。



マンション一階の廊下はアルファベットのLのような形。
駐輪場側に続く通路とエントランスに続く通路。その交わるところにエレベーターがある。
つまり、エレベーターから降りると、その両方の通路が見えるわけだ。


僕はエレベーターに乗り、一階へ降りた。


ドアが開く。



エレベーターから出ようとしたとき、僕は目にした。そして思った。




「あれ?何号室の子かな?」





「なんで裸なんだ?」




駐輪場へと続く廊下に裸の少年が僕の方を見て立っていた。




小学校低学年ぐらい?十歳にもなっていないと思う。




僕は変だとはもちろん思ったけど、マンションに住んでいる子どもだと思った。
このとき「幽霊だ」とはすぐに思わなかった。映画で見るような青白い肌でもなければ怖い目つきでもなかったから。




ただ、僕の方を見ていた。
今にして思えば僕に気づいて、そして僕を見た、という感じだろうか・・・。


そんなに長い時間じゃない。僕と少年は目が合った。


時間にして5秒もない。



僕は急に怖くなった。




なぜなら今は夜中。


冷静に考えればこんな時間にこのくらいの年の子が裸でいるのはおかしい。


いくつかのことは頭をよぎった。




エレベーターでまた三階へ上がる?帰るか・・・



いや、待て。この状況でエレベーター使ったらどうなる?どう考えても良い結果になりそうにない。

そんなことを考え、考えながらも僕は足を動かしていた。



僕はエントランスに続く廊下に向けて歩いた。




走れば追いかけられそうだったから一定の速度でスタスタと。



振り返らない。
冷静を装って。もっと言えば僕は気づいていないフリをしたのかも知れない。


もちろん昼とは違い人の声や工事の音も聞こえない。



この廊下はこんなに長かっただろうか?
その状況による影響。錯覚。はっきりと自覚する恐怖。



エントランスの開けた空間。薄暗い明かり。生ぬるい空気。



いつもより開くのが遅く感じる自動ドア。









僕はまだ暗い、晩夏の道に出た。















ーつづく。

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